L-カルニチン

私たちの体は、タンパク質をはじめとする様々な栄養素からできています。その中でも、タンパク質を作る基本単位となるのがアミノ酸です。アミノ酸は全部で20種類ありますが、体内で作ることができないものと、作ることができるものがあります。体内で作ることのできないアミノ酸は必須アミノ酸と呼ばれ、食事から摂取する必要があります。L-カルニチンは、必須アミノ酸であるリジンとメチオニンから体内で作られる成分です。 アミノ酸は、筋肉や臓器、皮膚など、体のあらゆる部分を作るために使われます。一方、L-カルニチンは、脂肪を燃焼させるためのサポート役を担っています。私たちは、食事から摂取した脂肪をエネルギーに変換して生命活動を行っていますが、L-カルニチンは、この脂肪の燃焼を助ける働きをするのです。 L-カルニチンは、脂肪を細胞内のミトコンドリアという器官に運び込む役割を担います。ミトコンドリアは、細胞の中でエネルギーを作り出す工場のような役割をしており、脂肪を燃焼させてエネルギーに変換しています。L-カルニチンは、脂肪が効率的にエネルギーに変換されるようにサポートしているため、ダイエットなどにも注目されています。