リラックス効果を求めて? 知って得する「γ-アミノ酪酸」の話
- 神経伝達を担う「γ-アミノ酪酸」とは?「γ-アミノ酪酸」という言葉を耳にしたことがありますか?あまり聞き慣れないかもしれませんが、実はこの物質、私たちの体、特に脳の働きに深く関わっている重要なものなのです。正式名称は少し難しいため、「GABA(ギャバ)」という名前の方が馴染みがあるかもしれません。
GABAは、私たちの体内で自然に作り出されるアミノ酸の一種です。アミノ酸はタンパク質の材料となる栄養素ですが、GABAはそれとは少し異なる働きをします。GABAは、神経伝達物質として作用するのです。
神経伝達物質とは、脳内の神経細胞同士が情報を伝達する際に、メッセージを伝える役割を担っています。私たちの脳には、無数の神経細胞が存在し、それぞれが複雑なネットワークを築いています。そして、思考や感情、体の動きなど、あらゆる行動は、この神経細胞同士の情報伝達によって成り立っているのです。
GABAは、神経伝達を抑制する働きを持つ、いわば脳内のブレーキ役として機能します。興奮状態にある神経を落ち着かせ、リラックス効果をもたらしたり、ストレスを軽減したりする効果が期待されています。現代社会において、ストレスや不眠、不安などに悩む人は少なくありません。GABAは、これらの問題を改善する可能性を秘めた、注目すべき成分と言えるでしょう。