古代の知恵が生んだ健康成分:アルテミシニン
- 注目の健康成分、アルテミシニンとは?
近年、健康食品やサプリメントの分野で注目を集めている成分の一つに「アルテミシニン」があります。 アルテミシニンは、ヨモギの仲間である「クソニンジン」という植物から抽出される天然の成分です。 日本では聞き慣れない名前かもしれませんが、このクソニンジンは中国では古くから「黄花蒿(オウカコウ)」という名前で人々に親しまれてきました。
歴史を紐解くと、黄花蒿は二千年以上も前から中国の伝統的な漢方薬として、様々な症状に用いられてきました。特に、熱を下げたり、炎症を抑えたりする効果があるとされ、民間療法において重要な役割を担ってきました。
そして、1970年代に入ると、現代科学の力によって黄花蒿からアルテミシニンという成分が発見されます。 アルテミシニンは、その後の研究により、マラリアに対する優れた効果を持つことが明らかとなり、世界保健機関(WHO)も推奨する治療薬として世界中で広く使用されるようになりました。 近年では、マラリアに対する効果だけでなく、アルテミシニンが持つ様々な健康効果にも注目が集まっており、健康食品やサプリメントの分野でもその利用が進んでいます。