心安らぐハーブ、クルマバソウの魅力
ヨーロッパの地中海沿岸地域に自生するクルマバソウは、アカネ科の多年草で、その可愛らしい姿から古くから人々に愛されてきました。名前の由来は、茎を取り囲むように放射状に広がる葉の姿が、馬車の車輪を連想させることに由来します。
4月から5月にかけて、緑の葉の茂みから伸びた茎の先に、小さく白い花を咲かせます。花びらは5枚で、星形に開き、その姿はまるで夜空に輝く星々のようです。花が集まって咲く様子は、緑の絨毯にちりばめられた白いレースのように可憐で、見る人の心を和ませてくれます。
ヨーロッパでは、クルマバソウは観賞用としてだけでなく、ハーブとしても親しまれてきました。その葉や花には、様々な薬効があるとされ、古くから民間療法に用いられてきました。また、その爽やかな香りは、リラックス効果や安眠効果もあると言われています。