その他 繊細な香りを楽しむハーブ、チャービル
- チャービルとはチャービルは、セリ科に属する一年草のハーブです。ヨーロッパやアジア、イラン、コーカサス地方を原産とし、その歴史は古く、古代ローマ時代から人々に愛されてきました。料理や薬用として幅広く活用され、現代でも世界中で親しまれています。チャービルの特徴は、パセリに似た繊細な葉にあります。鮮やかな緑色をしており、細かく切れ込みが入っているのが特徴です。そして、チャービル最大の魅力と言えるのが、その独特の香りです。口に含むと、ほのかに甘く、アニスの香りを思わせる爽やかさが広がります。この繊細な香りは、加熱するとすぐに飛んでしまうため、主に生のまま料理の仕上げに使われます。フランス料理において、チャービルはパセリやタラゴンと並んで「三大ハーブ」の一つに数えられています。繊細で上品な味わいを生かすため、スープやサラダ、卵料理、魚料理など、様々な料理の香り付けに用いられます。また、バターやオイルに混ぜて風味をプラスしたり、ハーブビネガーに漬け込んで香りを楽しむこともできます。チャービルは、その繊細な見た目と香りから、「ハーブの女王」とも呼ばれています。日本でも比較的簡単に栽培できるハーブなので、家庭菜園などで育ててみるのもおすすめです。