意外と知らない?酒石酸の力
「酒石酸」と聞いても、日常生活で耳にする機会は少なく、一体どんなものなのか想像がつかない方も多いのではないでしょうか? しかし実際には、酒石酸は私たちにとって身近な存在です。
特に、酸味を持つ果物、その中でも代表的な葡萄に多く含まれています。 あの、口の中に広がる爽やかな酸味の正体は、実は酒石酸によるものなのです。ぶどうだけでなく、レモンや梅干しなど、私たちが普段口にしている様々な食品にも、この酒石酸は含まれています。
酒石酸は、食品に酸味を加えるだけでなく、食品の変色を防いだり、酸味を活かしてタンパク質を固める働きも持っています。そのため、食品添加物として、ジャムやゼリー、キャンディーなど、様々な加工食品に幅広く利用されています。
また、酒石酸は医薬品にも使用されています。クエン酸と同様に、体内でのエネルギー代謝を助ける働きがあることから、疲労回復効果が期待されています。
このように、酒石酸は私たちの身の回りで意外なほど幅広く活躍しているのです。