うま味成分「グルタミン酸」の真実
- グルタミン酸とは?グルタミン酸は、私たちの体を構成するタンパク質を作るのに欠かせない栄養素であるアミノ酸の一つです。アミノ酸はタンパク質の最小単位であり、グルタミン酸も体内で様々なタンパク質を作るために利用されます。筋肉や臓器、血液、皮膚、髪など、私たちの体はタンパク質でできていますから、グルタミン酸は生命活動の根幹を支える重要な役割を担っていると言えるでしょう。しかし、グルタミン酸の働きはそれだけではありません。グルタミン酸は、私たちの舌で感じる「うま味」の成分としても知られています。うま味は、甘味、塩味、酸味、苦味に続く、第五の基本味です。昆布だしをとるときにグルタミン酸が溶け出すことで、あの独特の深い味わいが生まれます。グルタミン酸は昆布以外にも、トマトやチーズ、きのこなど、様々な食品に含まれており、毎日の食事を通して自然に摂取しています。このように、グルタミン酸は体を作る基本的な材料となるだけでなく、食事を美味しく感じさせてくれる、私たちにとって非常に身近な存在なのです。