知られざる木の力 – バタグルミ
- 北米の森の木
北アメリカ大陸に広がる雄大な森。そこには、この地域特有の様々な木々が空高くそびえ立っています。その中でも、ひときわ存在感を放つのが「バタグルミ」です。
バタグルミは、クルミの仲間で、日本にもよく知られるクルミと同じように、秋には葉を落とす落葉樹です。しかし、日本のクルミと比べると、その大きさは比べ物になりません。高さは18メートルから、大きいものだと30メートルにも達することもあり、まさに北米の広大な自然を象徴するような巨木と言えるでしょう。
春には柔らかな緑の葉を茂らせ、夏には木陰を作り、秋には黄色く色づいた葉が地面を黄金色に染め上げます。そして冬には葉を落とし、静かに春の訪れを待つのです。四季折々に様々な表情を見せるバタグルミは、北米の人々にとって、身近でありながら、雄大な自然を感じさせてくれる大切な存在なのです。