睡眠ホルモン

- メラトニン休息のリズムを刻む大切な物質私たちの体は、まるで正確な時計のように時間を刻む体内時計を持っています。そして、この体内時計のリズムに合わせて、自然な眠りを導くために重要な役割を担っているのが「メラトニン」というホルモンです。メラトニンは、脳の中央にある「松果体」と呼ばれる小さな器官で作られます。日中は太陽の光を浴びることで分泌が抑えられ、夜になると徐々に分泌量が増えていきます。そして、ピークを迎えるのは深夜帯。私たちはメラトニンの働きによって、自然な眠気を感じ、心地よい眠りにつくことができるのです。しかし、現代社会では、夜遅くまで明るい照明の下で過ごしたり、スマートフォンやパソコンの画面を見続けたりすることが多くなっています。このような生活習慣は、メラトニンの分泌を抑制してしまうため、体内時計が乱れ、質の高い睡眠を妨げる原因となりかねません。質の高い睡眠は、健康な毎日を送るために欠かせないものです。メラトニンは、私たちが自然なリズムで休息をとり、心身ともにリフレッシュするために、とても大切な役割を担っていると言えるでしょう。