生分解性プラスチック

- 話題の素材、環状重合乳酸って？ 近年、環境への負荷を低減できる素材として注目を集めているのが「環状重合乳酸」です。少し聞き慣れない名前かもしれませんが、実は私たちのとても身近な「乳酸」が変化したものです。「乳酸」と聞くと、ヨーグルトや漬物などの発酵食品に含まれている酸っぱい成分を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。また、運動した後に筋肉に溜まって疲労感の原因となる物質としても知られています。 この乳酸が、特別な方法でたくさん繋がって環状の構造を持つことで、従来のプラスチックとは異なる様々な特性を持つようになります。これが「環状重合乳酸」です。 環状重合乳酸は、植物由来の資源から作ることができます。そのため、従来の石油由来のプラスチックとは異なり、製造過程で発生する二酸化炭素の排出量を抑えることが可能です。さらに、使用後には微生物によって水と二酸化炭素に分解されるため、環境中に残留して問題となることもありません。まさに、次世代の環境に優しい素材と言えるでしょう。