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猫を虜にするハーブ、イヌハッカの魅力

道端や公園で見かける、小さく青い花を咲かせるあの植物。もしかしたらそれは、「イヌハッカ」かもしれません。シソ科に属する一年生または多年生の草本で、その名前は猫を飼っている方なら一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。 イヌハッカは、大きいものだと高さ1メートルほどまで成長します。茎や葉は細かい産毛で覆われており、全体的に白っぽく、柔らかな印象を受けます。夏になると、茎の先端に淡い紫色をした小さな花を穂状に咲かせます。その姿は、同じシソ科の植物である lavender や basil にも似ています。 イヌハッカは、その独特な香りで猫を惹きつけることで知られています。葉や茎に含まれる「ネペタラクトン」という成分が猫に作用し、まるで euphoria を感じているかのような反応を引き起こします。ただし、この成分は猫によって反応が異なり、全く反応を示さない猫もいれば、過剰に興奮してしまう猫もいるため注意が必要です。 猫だけでなく、人間にとってもイヌハッカは古くからハーブとして親しまれてきました。お茶にして飲んだり、入浴剤として使用したりと、そのリラックス効果は広く知られています。また、肉料理の香り付けや、虫除けとしても利用されてきました。 このように、イヌハッカは猫と人間、両方の生活に役立つ植物として、長い歴史の中で共存してきました。身近な場所に咲いているかもしれませんので、探してみてはいかがでしょうか。