熱帯果実

- 南国生まれの果実、パラミツ インドからマレー半島を原産とするパラミツは、クワ科の常緑高木に実る果実です。高さ10メートルから20メートルにも達する雄大な木に、驚くべきことに幹から直接果実がなります。その姿は、まるで木に大きな飾りがついたようで、南国の力強い生命力を感じさせます。 熱帯地域では広く栽培されており、熟した果実は独特の甘い香りが特徴です。果肉は柔らかく、ねっとりとした食感で、バナナやマンゴーにも似た濃厚な甘みがあります。未熟な果実は野菜として、炒め物やカレーなどの料理に使われます。 パラミツは、その栄養価の高さから近年日本でも注目を集めています。食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富で、特にビタミンB1やカリウム、マグネシウムなどを多く含みます。これらの栄養素は、疲労回復や美容、高血圧予防などに効果があると期待されています。 日本では、生の果実を手に入れることはまだ難しいですが、ドライフルーツや缶詰、冷凍品などが販売されています。また、近年ではパラミツを使った加工品も増えつつあり、粉末状のパラミツ flourや、肉の代用品として使えるパラミツミートなども登場しています。 南国生まれのパラミツは、その栄養価の高さから、今後の更なる普及が期待される果実です。