漢方

その他

健康を支える伝統生薬、シャジンの魅力

山野にひっそりと、まるで釣鐘のような形をした愛らしい花を咲かせるツリガネニンジン。その根を掘り起こし、手間をかけて乾燥させたものが、古くから人々に親しまれてきた生薬「シャジン」です。 その名前は、見た目が朝鮮人参に似ていることに由来するとも言われていますが、実際にはキキョウ科に属する植物です。 日本では、春の訪れとともに顔を出すツリガネニンジンの若芽や茎を「トトキ」と呼び、山菜として食卓に並ぶこともありました。 シャジンは、その控えめな見た目とは裏腹に、健康維持に役立つ成分が含まれているとして、古くから漢方薬の原料などに用いられてきました。ひっそりと咲くその姿は、まるで自然の力強さを感じさせるかのようです。
その他

メハジキ:その歴史と薬効

- メハジキとはメハジキは、シソ科に属する植物で、中国、韓国、日本を原産とする一年草、または越年草です。夏から秋にかけて、淡い紅紫色の小さな唇形の花を穂状に咲かせます。その可愛らしい花の姿は、道端や荒れ地など、様々な場所で目にすることができます。メハジキという名前の由来には、いくつかの説があります。一説には、子供が母親を恋しがる様子と、この草が風に揺れる様子を重ね合わせて名付けられたと言われています。また、「母子息」と漢字で書くことから、母親が安心して子育てできるように、という意味が込められているという説もあります。古くから、メハジキは民間療法で利用されてきました。特に、その種子は「益母草(やくもそう)」という生薬として知られ、産後の体調回復や月経不順の改善など、女性の健康をサポートする目的で用いられてきました。現代においても、メハジキは漢方薬の原料として使用されるだけでなく、健康茶など、様々な形で私たちの生活に取り入れられています。その一方で、子宮を収縮させる作用があるため、妊娠中の使用は避けるべきとされています。利用する際には、その特性をよく理解し、適切な方法で摂取することが大切です。
免疫力アップ

驚異のキノコ!メシマコブの力

- メシマコブとは?メシマコブとは、その名の通り、桑の木に寄生するキノコの一種です。古くから中国では「桑黄」という名前で親しまれ、漢方薬としても長い歴史を持っています。その歴史は古く、なんと2000年以上も前から人々に珍重されてきたという記録が残っているほどです。 メシマコブという名前は、主に桑の木に寄生することから付けられました。 自然界ではめったに見つからない貴重なキノコとして知られており、その希少性から古くから人々の関心を集めてきました。メシマコブは、傘のような形をした一般的なキノコとは異なり、木に張り付くようにコブ状の形で成長します。表面は硬くゴツゴツしており、色は黒褐色や黄褐色をしています。内部は黄褐色から淡黄色で、年輪のような層状構造が見られることもあります。 貴重なメシマコブは、古くから中国で漢方薬として用いられてきました。その効能は多岐に渡るとされ、健康維持や体力増進のために珍重されてきました。現代においても、メシマコブに含まれる成分やその働きが研究されており、健康食品やサプリメントとして注目を集めています。
その他

日本の伝統ハーブ、シシウドの健康効果とは?

日本の山野に自生するセリ科の植物、シシウド。春になると、独特の香りを漂わせる若芽が地面から顔を出します。その姿は、まるで緑色の傘を広げたようで、春の訪れを告げる風物詩として、古くから人々に親しまれてきました。 シシウドという名前の由来は、その堂々とした立ち姿が、猪が子供を背負っているように見えることから、「猪独活」と名付けられたという説や、強壮な植物であることから、「獅子独活」と名付けられたという説など、諸説あります。 シシウドは山菜として楽しまれてきただけでなく、その生命力の強さから、健康に良い植物としても知られています。古くから、シシウドの根や茎は、漢方薬として用いられてきました。特に、根の部分には、解熱、鎮痛、健胃などの効果があるとされ、民間療法では、風邪や胃腸の不調の際に、煎じて飲まれてきました。 春の息吹を感じさせる山菜として、また、人々の健康を支えてきた植物として、シシウドは、日本の自然と文化に深く根付いていると言えるでしょう。
その他

ザクロ:美の果実の真実

ザクロは、イランやアフガニスタンといった西アジア地域が原産の果樹です。その歴史は非常に古く、古代エジプトの時代からすでに栽培されていたという記録が残っています。 ザクロは、その美しい赤色の果実と、甘酸っぱく、そして少し渋みのある独特の味わいで、世界中で愛されてきました。 日本では、おせち料理に欠かせない縁起物として、豊穣や子孫繁栄の象徴として親しまれています。これは、ザクロの果実の中にたくさんの種が詰まっていることに由来しています。 古代から人々を魅了してきたザクロですが、その魅力は見た目や味だけではありません。 近年、ザクロにはビタミンやミネラル、ポリフェノールなど、健康に良いとされる成分が豊富に含まれていることが明らかになってきました。 特に、ザクロに多く含まれるポリフェノールの一種である「エラグ酸」は、強い抗酸化作用を持つことで知られており、美容や健康に関心の高い人々の間で注目を集めています。 ザクロは、そのまま食べるだけでなく、ジュースやジャム、シロップなどに加工され、世界中で楽しまれています。 また、近年では、サプリメントとしても人気が高まっています。
その他

健康食品の定番!オオミサンザシの効能とは?

オオミサンザシは、中国東北部などを原産とする、高さ6メートルほどの落葉性の小さな木です。春になると白い花を咲かせ、秋には鮮やかな赤い実をつけます。この実は食用としても楽しまれてきましたが、特に中国では古くから漢方薬として、人々の健康を支えてきました。その赤い実は、消化不良や下痢といった、食べ物の消化を助ける働きがあることから、お腹の調子が優れない時によく用いられてきました。また、お腹の中に寄生する虫を退治する効果もあるとされ、様々な場面で活躍してきたのです。現代でも、オオミサンザシは、その豊富な栄養価と効能から、お茶やサプリメントなど、様々な形で利用されています。古くから中国で愛されてきたオオミサンザシは、人々の健康に寄り添う、自然の恵みと言えるでしょう。
その他

古来より珍重されるサネブトナツメの力

- ナツメの原種、サネブトナツメサネブトナツメは、ヨーロッパの南東部からアジア大陸の東部や南部まで、広範囲に分布する落葉樹です。秋になると葉が落ちるタイプの樹木で、高さは5メートルから10メートルほどに成長します。私たちが普段食べているナツメは、このサネブトナツメを品種改良して生まれたものです。そのため、サネブトナツメは「ナツメの原種」とも呼ばれています。日本では、サネブトナツメはあまり見かけませんが、品種改良されたナツメは庭木などとして親しまれています。夏になると、枝の葉の付け根あたりに、小さな黄色の花を咲かせます。花はあまり目立ちませんが、その後に直径1~2センチほどの小さな実をつけます。実ははじめ緑色ですが、熟すと赤褐色に変化します。サネブトナツメの実は、熟すと甘酸っぱい味がして食用もできます。しかし、果肉が薄く、種子が大きいのが特徴で、私たちが普段食べているナツメと比べると、可食部分は多くありません。それでも、野生動物にとっては貴重な食料源となっており、鳥などがその実を食べにやってきます。
抗炎症作用

美肌の味方?ハトムギの真実

ハトムギは、中国やインドシナ地方が原産のイネ科の植物で、日本へは古い時代に伝わりました。稲と同じように栽培され、その歴史は古く、弥生時代にはすでに食用として利用されていたという記録が残っています。長い年月を経て、ハトムギは日本の風土に馴染み、私たちの生活に深く根付いてきました。特にハトムギの殻を取り除いた実を焙煎したハトムギ茶は、香ばしい香りとまろやかな味わいが人気です。古くから日本の伝統的な飲み物として親しまれ、人々に愛飲されてきました。 ハトムギは、お茶として楽しむだけでなく、穀物としても様々な方法で食されてきました。もち米と一緒に炊いてハトムギご飯にしたり、粉末状にして団子や餅の材料にしたりと、その活用方法は多岐に渡ります。 また、ハトムギは昔から「美容と健康を保つ穀物」として重宝されてきました。ハトムギに含まれる栄養素は、健康維持に役立つだけでなく、肌を健やかに保つ効果も期待できるとされています。そのため、ハトムギは民間療法として、肌のトラブル改善のために用いられてきました。現代においても、ハトムギは美容や健康に関心の高い人々に注目されており、お茶やサプリメントなど、様々な形で愛されています。
その他

神秘の植物、ハスの力で健康美

アジア地域を中心に、水辺に美しく咲くハス。その姿は、泥の中から力強く茎を伸ばし、水面に気高く咲く花という、逆境にも負けずに美しい花を咲かせることから、古くから人々の心を惹きつけてきました。 特に、仏教やヒンドゥー教においては、ハスの花は特別な意味を持ちます。ハスの花は、泥水の中から生じながらも汚れなく清らかな花を咲かせることから、清らかさや慈悲の象徴とされています。仏像の台座にハスの花が彫刻されているのも、こうした象徴的な意味合いを持つからです。 日本では、仏教寺院の池などでハスが栽培されているのをよく見かけます。静かな水面に浮かぶように咲くハスの花は、その場の雰囲気をより神聖なものにし、訪れる人々に静寂と安らぎを与えてくれます。また、ハスは、仏教の教えを説いたお経にも登場します。そこには、ハスの花のように、困難な状況にあっても心を清らかに保ち、悟りを開くことの大切さが説かれています。 このように、ハスは単なる美しい花というだけでなく、深い宗教的な意味を持つ、まさに「神聖な花」と言えるでしょう。
その他

伝統医療の至宝:黄花蒿の力

道端や空き地など、どこにでも生えているオオバコ。日本全国はもちろんのこと、アジアなど広い地域で見ることができる、とても身近な植物です。春になると芽を出し、夏に向けてぐんぐんと成長します。その姿は、まるで緑色のロウソクを地面に立てたかのようです。大きくなると大人の背丈ほどになることもあり、たくましい生命力を感じさせます。 オオバコの葉は、根元から放射状に広がって地面に張り付くように生えており、その姿が馬の足形に似ていることから、「大葉子」と名付けられたと言われています。葉の表面には細かい毛が生えており、触ると少しザラザラとした感触があります。また、オオバコの特徴として、独特の強い香りが挙げられます。この香りは、葉を揉んだり、踏んだりすることでより一層強くなります。 オオバコは古くから薬草としても利用されてきました。葉や茎、種子には様々な薬効があるとされ、民間療法では、咳止めや利尿作用、炎症を抑える効果などを期待して用いられてきました。現代でも、漢方薬の原料として使われています。 しかし、その一方で、オオバコは繁殖力が非常に強く、農作物の成長を妨げてしまうこともあるため、農家の人にとっては厄介な雑草として扱われることもあります。その逞しさゆえに、あまり良い印象を持たれないこともあるオオバコですが、実は私たちの生活に深く関わってきた植物なのです。
その他

奥深いハーブの世界を探る

- ハーブとはハーブとは、独特の香りと味わいを持ち、私たちの生活に役立つ植物のことを指します。日々の料理に風味を添えるスパイスや、心地よい香りを運ぶアロマテラピーなど、ハーブは様々な形で私たちの生活に彩りを与えてくれます。ハーブが秘めている魅力は、その豊かな香りや味わいだけではありません。古くから世界各地で、ハーブは健康維持や病気予防のための「自然の薬」として大切に扱われてきました。例えば、ペパーミントはスッキリとした爽快な香りが特徴で、消化を助ける効果があるとされ、お腹の不調を感じた時に用いられてきました。また、ラベンダーは心を落ち着かせる穏やかな香りが特徴で、不安や緊張を和らげ、質の高い睡眠をサポートしてくれると言われています。その他にも、カモミールは優しい甘い香りが特徴で、リラックス効果や安眠効果が期待できます。ハーブは、お茶として楽しんだり、料理の香り付けに利用したり、 essential oil(精油) を抽出してアロマテラピーに利用したりと、様々な方法で私たちの生活に取り入れることができます。 自然の力を秘めたハーブを、ぜひ日々の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
その他

古代から愛される栄養源:ゴマ

ゴマは、人類が古くから愛用してきた植物として知られています。その歴史は古く、紀元前2000年以上も前にさかのぼると言われています。古代エジプトの遺跡からは、ゴマが描かれた壁画や、ゴマを食べていたことを示す痕跡が見つかっています。また、メソポタミア文明でもゴマは栽培され、食用や油として利用されていました。このように、ゴマは世界四大文明とよばれる地域ですでに人々の生活に根付いていたことがわかります。 ゴマは、小さな粒の中に豊富な栄養素を含む点が特徴です。現代でもゴマは健康食品として人気があり、様々な料理に風味を加えるためにも使われています。古くから世界各地で愛されてきたゴマは、まさに歴史と栄養を兼ね備えた万能の食材と言えるでしょう。
その他

健康を支えるエンジュのパワー

- エンジュとはエンジュは、中国を原産とするマメ科の落葉高木です。街路樹として植えられていることも多く、その優雅な姿から「幸福の木」として、古くから人々に愛されてきました。成長すると10メートルを超えることもあり、その存在感は圧倒的です。夏の時期になると、緑の葉が生い茂る中で、小さく可愛らしい白い花をたくさん咲かせます。この花は、甘い香りを漂わせ、ミツバチが蜜を集めに頻繁に訪れることでも知られています。 蜂蜜は、「エンジュ蜜」と呼ばれ、上品な味わいが特徴です。秋になると、花は終わりを迎え、数珠のように連なった特徴的な形の果実を実らせます。この果実は、熟すと茶褐色になり、中には種子が入っています。 冬には葉を落としますが、春の芽出しの力強さ、夏の緑の葉と白い花の美しさ、秋の黄葉と独特な形の果実など、四季を通じて様々な姿を楽しむことができます。エンジュは、その美しい姿だけでなく、大気汚染や乾燥に強いという特徴も持っています。そのため、都市部の環境改善にも貢献する木として、近年注目を集めています。
その他

注目の健康成分!ゴシュユとその可能性

- ゴシュユってどんな植物?ゴシュユという植物を知っていますか?ゴシュユは、中国が原産のミカン科の落葉低木で、高さは2.5~3メートルほどに成長します。あの馴染み深い温州ミカンと同じ仲間だと聞くと、少し親近感が湧きますね。ゴシュユは、春になると枝先に小さな黄緑色の花を咲かせます。そして秋には、鮮やかな赤い実をつけます。この赤い実は、熟すと自然に開いて黒い種が現れます。ゴシュユは、古くから漢方薬として、その果実と根皮が珍重されてきました。独特の苦味と、体を温める性質を持つとされ、健康維持に役立つ様々な効果が期待されています。特に、冷え性に悩んでいる方や、胃腸の調子が優れない方にとっては、心強い味方と言えるでしょう。 最近では、ゴシュユの持つ健康効果が注目され、サプリメントとしても手軽に摂取できるようになりました。毎日の生活にゴシュユを取り入れて、健康的な毎日を過ごしてみてはいかがでしょうか。
疲労回復

古来より伝わるエゾウコギの力

- エゾウコギとはエゾウコギは、その名の通り、北海道をはじ め、サハリンやシベリアなど、厳しい寒さに見舞われる地域に自生する植物です。緑の葉が美しい落葉低木で、夏には小さな白い花を咲かせます。その力強い生命力から、古くから人々に利用されてきました。アイヌ民族の間では、健康維持のために、エゾウコギを煎じて飲んでいたという言い伝えも残っています。エゾウコギが近年、特に注目されている理由は、あの薬用人参と同じウコギ科の植物だからです。薬用人参は、古来より健康に良いとされ、珍重されてきました。エゾウコギもまた、薬用人参と共通する成分を含むことから、様々な効能が期待され、研究が進められています。
その他

古来より健康と美容の味方!梅のチカラ

梅は、はるか昔に中国大陸から日本にやってきました。遠い奈良時代には、すでに人々が梅を育てていたという記録が残っているほど、長い歴史を持つ植物です。 春になると、梅は赤や白、ピンク色の可愛らしい花を咲かせます。その美しさは多くの人を魅了し、庭先に植えられては、その姿を楽しむ風習が根付きました。そして、その美しさは、数多くの歌が詠まれた万葉集の中にも、度々登場します。 梅は、その花だけでなく、実もまた人々に愛されてきました。梅の実は、そのまま食べるだけでなく、梅干しや梅酒など、さまざまな方法で加工されてきました。 さらに、梅は昔から健康に良いことでも知られてきました。梅干しは、熱中症予防や疲労回復に効果があると言われ、人々の生活に欠かせないものとなっています。このように、梅は日本の歴史や文化と深く結びつき、長い間、人々に愛され続けてきた植物なのです。
その他

注目のスーパーフード!コウキクサの栄養価と健康効果

- 水に浮かぶ小さな植物、コウキクサとは? コウキクサと聞いても、どんな植物かすぐに思い浮かぶ人は少ないかもしれません。 水田や池などの水面に浮かんで生息する、緑色の小さな植物を思い浮かべてみてください。それがコウキクサです。一見すると、小さく地味な印象を受けるかもしれません。しかし、コウキクサは古くから人々の暮らしと深く関わってきた植物なのです。 コウキクサは、昔から漢方薬の材料として利用されてきました。その小さな体には、驚くべきことに豊富な栄養が含まれていることが明らかになってきています。 近年では、その栄養価の高さから「スーパーフード」として注目を集めているのです。 水面に浮かぶ姿は、まるで緑色の絨毯のようにも見えます。その可愛らしい見た目とは裏腹に、厳しい環境でも力強く育つ生命力を秘めているコウキクサ。古くから人々の健康を支え、そして今、再び脚光を浴びようとしています。
抗炎症作用

健康の友、ドクダミの魅力に迫る

ドクダミ。一度聞いたら忘れられない、その個性的な響きの名前には、意外な由来が隠されています。「ドクダミ」という名前は、実は「毒溜め」という言葉から来ていると言われているのです。 一体なぜ、このような物騒な名前が付けられたのでしょうか?それは、ドクダミの持つ独特の匂いに原因があります。 現代では、その独特な香りは「十薬(じゅうやく)」という別名で親しまれ、お茶や入浴剤として楽しまれています。しかし、昔の日本では、その強い香りは毒だと考えられていました。そのため、人々はドクダミを「毒溜め」と呼ぶようになったのです。 しかし、実際にはドクダミは毒どころか、古くから健康に役立つ植物として、民間療法などで重宝されてきました。解毒作用や利尿作用、消炎作用などがあるとされ、様々な症状に効果があるとされています。 このように、ドクダミは、その独特な匂いから「毒溜め」という物騒な名前をつけられながらも、実際には人々の健康を支える力強い味方として、長い間愛され続けてきた植物なのです。
その他

健康を支える!注目の山帰来(サンキライ)とは?

- 山帰来(サンキライ)ってどんな植物?山帰来(サンキライ)と聞くと、あまり馴染みがない方もいらっしゃるかもしれません。しかし、その赤い実は、生け花やフラワーアレンジメントなどで見かけたことがあるのではないでしょうか。山帰来は、中国を原産とするユリ科の植物です。つるを伸ばして成長し、秋になると緑色の葉っぱと鮮やかな赤い実のコントラストが美しい植物です。その歴史は古く、中国では古くから漢方薬として人々に愛用されてきました。日本では「山帰来」という名前の由来に、ある言い伝えが残っています。昔、重い病を患った人が山に捨てられてしまいました。ところが、この山帰来の実を食べて、病が治り元気になって帰ってきたことから、「山帰来」と呼ばれるようになったと言われています。山帰来は、その根茎の部分に薬効があるとされ、滋養強壮や利尿作用、皮膚疾患への効果などが期待されています。その他にも、咳止めや解熱、抗炎症作用など、様々な効能が期待できるとして、古くから人々の健康を支えてきました。近年では、その効能が注目され、健康食品やサプリメントとしても販売されています。自然の恵みである山帰来のパワーを、日々の健康維持に取り入れてみてはいかがでしょうか。
その他

健康と美容の秘訣!トウネズミモチの魅力に迫る

トウネズミモチという名前を聞くと、ネズミを思い浮かべてしまうかもしれません。しかし、これはれっきとした植物の名前です。モクセイ科に属する常緑樹で、秋になると黒くて可愛らしい実をつけます。 このトウネズミモチの実は、古くから生薬として人々に利用されてきました。健康を保つために役立つと考えられており、特に中国では漢方薬の重要な材料として珍重されています。 トウネズミモチの実には、体のエネルギーを補い、潤いを与えるなどの効果があるとされ、古くから人々の健康を支えてきました。その効能は中国だけでなく、広く世界で知られています。 秋になると、その枝にはたくさんの黒い実が鈴なりに実り、まるで宝石がちりばめられているかのようです。その美しさから、庭木としても人気があります。 トウネズミモチは、その可愛らしい見た目とは裏腹に、長い歴史の中で人々の健康に貢献してきた、まさに自然の恵みと言えるでしょう。
免疫力アップ

冬虫夏草: 伝統的な漢方素材の力

自然界には、私たちの想像をはるかに超える不思議な現象が存在します。その中でも、「冬虫夏草」は、その名の通り冬は虫の姿で冬眠し、夏には草となって芽を出すという、まるでSF小説のような生態を持つ生物です。 これは、冬虫夏草というキノコが、昆虫、特に蛾の幼虫に寄生することで起こる現象です。 冬の間、虫の体内に潜り込んだ冬虫夏草の菌糸は、ゆっくりと成長し、栄養を吸収しながら過ごします。やがて春が訪れ、気温が上昇してくると、冬の間眠っていた虫の体から、まるで草花のようにキノコ本体である子実体を伸ばし始めます。 そして、夏には地面から顔を出した子実体から胞子を飛ばし、新たな生命を拡げていくのです。 このように、冬は虫の姿、夏は草の姿と、全く異なる二つの形態を持つ冬虫夏草は、古くから人々の関心を惹きつけてきました。 特に中国では、漢方薬として珍重され、滋養強壮や免疫力向上などの効果があると信じられてきました。近年では、その薬効成分が科学的に解明されつつあり、新たな薬の開発にも期待が寄せられています。 冬虫夏草は、自然界の神秘と驚異を私たちに教えてくれる、貴重な存在と言えるでしょう。
貧血の改善

南国生まれの万能果実! テンニンカの魅力

沖縄の野山を彩る花々のひとつに、テンニンカがあります。フトモモ科に属するこの常緑低木は、その愛らしい姿で人々を魅了してきました。沖縄では古くから庭木として親しまれてきたテンニンカですが、実はその故郷は沖縄だけではありません。 中国南部から東南アジア、インド、そして遥か南半球のオーストラリアまで、温暖な地域に広く分布しています。 日本では沖縄以外ではあまり目にする機会が少ないテンニンカですが、世界的には決して珍しい植物ではありません。むしろ、その可憐な花と生命力の強さから、多くの国々で愛されています。温暖な地域では、庭木としてだけでなく、生垣や公園の植栽など、様々な場所で目にすることができます。 沖縄の青い空とエメラルドグリーンの海を背景に咲くテンニンカは、まさに南国の楽園を象徴する花と言えるでしょう。そして、その可憐な姿の裏に秘められた力強い生命力は、世界中の人々に愛され続ける理由のひとつと言えるでしょう。
その他

意外と知らない? テンダイウヤクの真実

「天台烏薬」—その名前からは、天に向かって力強く伸びる姿と、古来より漢方薬として人々の健康を支えてきた歴史が感じられます。その優雅な響きは、どこか神秘的な雰囲気さえ漂わせます。中国では、古くからその薬効が珍重され、人々に親しまれてきました。 日本においても、天台烏薬は馴染み深い植物の一つです。しかし、意外にも、日本ではそのすべてが食用として認められているわけではありません。天台烏薬は、部位によって食用として認められている部分と、そうでない部分が存在するのです。 天台烏薬の根は、漢方薬の原料として古くから利用されてきました。一方で、葉や茎など、地上に出ている部分は、日本では食用として認められていません。これは、一部に含まれる成分が、食中毒を引き起こす可能性があるためです。 美しい名前と、古くからの歴史を持つ天台烏薬。その意外な一面を知ることで、より一層、この植物への理解を深めることができるのではないでしょうか。
その他

畳の原料、イグサの知られざる力

皆さんは「イグサ」と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか?多くの方が、畳を思い浮かべるのではないでしょうか。 イグサは、畳表の原料として、古くから日本で親しまれてきました。 水辺に近い湿地に自然と生える植物で、その茎の部分を刈り取って乾燥させ、丁寧に編み込むことで、丈夫で美しい畳表が作られます。 イグサは、単に畳表の材料というだけではありません。日本の高温多湿な気候に適しており、湿気を吸ったり吐き出したりする力に優れています。また、断熱性にも優れているため、夏は涼しく、冬は暖かく過ごすことができます。さらに、イグサの香りは心を落ち着かせる効果もあると言われています。 このように、日本の気候風土に合った優れた性質を持つイグサは、日本の住宅にとって欠かせないものとなり、日本の文化と深く結びついてきました。 畳の上で食事をしたり、寝転んだり、遊んだり。日本人にとって、畳は生活の一部であり、イグサはその生活を支える大切な存在なのです。