現代人に欠かせない栄養素:ビタミンとミネラル
- ビタミンとミネラルとは
私たちは日々健康に過ごすために、食べ物から様々な栄養素を取り込んでいます。その中でも特に重要な栄養素として、「ビタミン」と「ミネラル」が挙げられます。どちらも私たちの体内でごくわずかな量しか必要とされないため、「微量栄養素」と呼ばれることもあります。
ビタミンとミネラルは、炭水化物や脂質、たんぱく質のようにエネルギーを作り出す栄養素ではありません。しかし、これらの栄養素が円滑に働くために、そして健康な体を維持するために、欠かせない役割を担っています。
ビタミンは、主に野菜や果物、穀物などに含まれており、13種類が知られています。それぞれ水に溶けやすい「水溶性ビタミン」と、油に溶けやすい「脂溶性ビタミン」に分類され、体内で様々な働きをします。例えば、皮膚や粘膜の健康を保つ、骨や歯を丈夫にする、エネルギー代謝を助ける、免疫機能を正常に保つなどです。
一方、ミネラルは、主に野菜や海藻、魚介類などに含まれており、カルシウムや鉄、亜鉛など16種類が必須ミネラルとして知られています。ミネラルは体の組織や体液の構成成分となるほか、ビタミンと同様に体の機能を調整する役割も担っています。例えば、骨や歯を作る、筋肉の収縮を助ける、血液を作る、神経伝達をスムーズにするなどです。
ビタミンもミネラルも、体内でほとんど作ることができないため、毎日の食事からバランス良く摂取することが重要です。ただし、過剰に摂取すると健康に悪影響を及ぼす場合もあるため、サプリメントなどを利用する際は、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。