末梢血流

冬の厳しい寒さや、冷房が効きすぎた部屋で、手足の先が冷えて辛い思いをした経験は誰にでもあるのではないでしょうか。実は、このような冷え性は、体の末端部分への血液の流れが滞ってしまうことが原因で起こります。 心臓から送り出された血液は、血管を通って体の隅々まで酸素や栄養を運びます。しかし、何らかの原因で血液の流れが悪くなると、体の末端まで十分な血液が行き渡らなくなります。特に、指先や足先は心臓から遠く離れているため、血液が届きにくく、冷えを感じやすい部分なのです。 冷え性は、単に不快なだけでなく、体の様々な機能の低下にもつながる可能性があります。例えば、冷えによって免疫力が低下すると、風邪を引きやすくなったり、アレルギー症状が悪化したりすることがあります。また、血行不良は肩こりや腰痛、便秘などの原因になることもあります。さらに、冷えが続くと、自律神経のバランスが乱れ、不眠やイライラ、頭痛などを引き起こすこともあります。 このように、冷え性は体の様々な不調につながる可能性があります。日頃から冷え対策を意識して、健康的な体を維持しましょう。