日本酒

- 日本酒造りの立役者 皆さんは、「清酒酵母」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか？ 恐らく、日本酒造りに欠かせないもの、というイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。 その認識は全くその通りで、清酒酵母は日本酒の独特の風味や香りを生み出す、まさに日本酒造りの立役者と呼ぶにふさわしい存在です。 では、清酒酵母は一体どのような働きをしているのでしょうか？ 日本酒の原料であるお米は、そのままではアルコール発酵しません。そこで登場するのが清酒酵母です。清酒酵母は、米のデンプンをブドウ糖に分解し、そのブドウ糖をアルコールと炭酸ガスに変える働きをします。この働きを「アルコール発酵」と呼びます。 清酒酵母は、ただアルコール発酵を行うだけではありません。 実は、日本酒特有の風味や香りの成分も作り出しているのです。 フルーティーな吟醸香や、熟成したお酒に感じるコクのある香りも、全ては清酒酵母の働きによるものです。 現在では、数百種類もの清酒酵母が存在し、それぞれが異なる特徴を持っています。 そのため、使用する酵母の種類によって、日本酒の味わいは大きく変化するのです。 日本酒造りの現場では、伝統的な技術と最新の研究に基づき、それぞれの酒蔵が目指す味わいに最適な清酒酵母が厳選されています。 まさに、清酒酵母は、日本酒造りの奥深さの一端を担う、重要な存在と言えるでしょう。