毎日の食事で摂りたい!ペクチンの働きとは?
- 植物の細胞に存在するペクチン
「ペクチン」と聞いて、一体どんなものなのか、どんな働きをしているのか、すぐに説明できる人は少ないかもしれません。ペクチンは、主に植物の細胞壁や細胞と細胞の間を埋める成分で、植物の体を支える重要な役割を担っています。
例えるなら、レンガ造りの家で、レンガを固定しているセメントのようなものです。レンガに相当するセルロースという成分と共に、植物の体をしっかりと形作り、支えています。ペクチンは、果物や野菜、海藻など、私たちが普段口にする多くの植物に含まれています。
ペクチンは水に溶けやすく、ゼリー状になる性質を持っているため、ジャムやゼリーの製造に欠かせないものとなっています。果物に含まれるペクチンは、砂糖を加えて加熱することで、とろりとしたゼリー状になります。この性質を利用して、ジャムやゼリーは作られています。
また、ペクチンは食物繊維の一種としても知られています。食物繊維は、人の消化酵素では分解されない難消化性の成分の総称です。ペクチンは、腸内で水分を吸収して膨らみ、腸の動きを活発にするはたらきがあります。
さらに、ペクチンは血糖値の上昇を抑えたり、コレステロール値を下げる効果も期待されています。健康的な食生活を送る上で、注目されている成分の一つと言えるでしょう。