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健康食品で注目のオウレン、その安全性とは?

オウレンは、キンポウゲ科の多年草で、その根茎が古くから漢方薬として重宝されてきました。日本では、その根茎を切断した際に見える鮮やかな黄色い断面から「黄連」と名付けられました。オウレンは、健胃、整腸、消炎などの作用を持ち、古くから下痢、嘔吐、腹痛といった症状に効果があるとされてきました。 オウレンの根茎には、ベルベリン、パルマチン、コプチシンなどのアルカロイドと呼ばれる成分が豊富に含まれており、これらの成分が様々な薬効を発揮すると考えられています。例えば、ベルベリンには、腸内の細菌の増殖を抑え、腸の運動を調整する作用があるため、下痢や腹痛の改善に効果が期待できます。また、パルマチンやコプチシンにも、炎症を抑える作用があるため、胃腸炎などの炎症を伴う症状にも効果を発揮します。 現代でも、オウレンは漢方薬の重要な原料の一つとして、様々な処方に配合されています。例えば、胃腸の炎症を抑え、腹痛や下痢を改善する効果のある「黄連解毒湯」や、胃の調子を整え、食欲不振や吐き気を改善する効果のある「安中散」などが有名です。 このように、オウレンは古くから漢方で使用されてきた長い歴史と実績を持つ、非常に有用な生薬と言えるでしょう。