古くから伝わる、カラスビシャクの薬効
- カラスビシャクとはカラスビシャクは、東アジアに広く分布しているサトイモ科の多年草です。日本では、北海道から九州まで、湿り気のある場所を好み、田んぼのあぜ道や湿地帯などに自生しています。 春になると、地面から伸びた茎の先に、非常に特徴的な形をした花を咲かせます。 その花は、仏像の背後にある光背のような形をした苞(ほう)と呼ばれる部分を持ち、その中に肉穂状花序と呼ばれる小さな花の集まりがあります。 この苞の姿が、ちょうど鳥が頭部に長い舌を出したような形に見えることから、「カラスビシャク」という名前が付けられたと言われています。 カラスビシャクは、その独特な見た目から、古くから人々に親しまれてきました。 地方によっては、「ヘビノタイフウ」や「ハンゲ」など、様々な呼び名で呼ばれています。 また、カラスビシャクの球茎は、漢方薬として利用されることもあります。