医者いらず?キダチアロエの力
南アフリカ原産のキダチアロエは、乾燥した大地で力強く育つ多肉植物です。その生命力の強さから、日本へは遠い江戸時代にやってきました。以来、日本の風土にもよく馴染み、観賞用として多くの家庭で親しまれています。「医者いらず」という別名が示すように、キダチアロエは古くから民間療法に用いられてきました。その葉肉に含まれるゼリー状の物質には、火傷や切り傷を癒す効果があると伝えられ、家庭でのちょっとした怪我の手当てにも役立ってきました。また、キダチアロエは食用としても知られており、ヨーグルトなどに混ぜて摂取する方もいます。独特の苦みがありますが、健胃効果や整腸効果も期待できるとされています。厳しい環境下で育つキダチアロエは、その力強い生命力と様々な効能で、私たちの生活に根付いてきました。