北アメリカ原産

- 北米の森の木 北アメリカ大陸に広がる雄大な森。そこには、この地域特有の様々な木々が空高くそびえ立っています。その中でも、ひときわ存在感を放つのが「バタグルミ」です。 バタグルミは、クルミの仲間で、日本にもよく知られるクルミと同じように、秋には葉を落とす落葉樹です。しかし、日本のクルミと比べると、その大きさは比べ物になりません。高さは18メートルから、大きいものだと30メートルにも達することもあり、まさに北米の広大な自然を象徴するような巨木と言えるでしょう。 春には柔らかな緑の葉を茂らせ、夏には木陰を作り、秋には黄色く色づいた葉が地面を黄金色に染め上げます。そして冬には葉を落とし、静かに春の訪れを待つのです。四季折々に様々な表情を見せるバタグルミは、北米の人々にとって、身近でありながら、雄大な自然を感じさせてくれる大切な存在なのです。

- ハナミズキとはハナミズキは、春になると葉が開くのとほぼ同時に、まるで空を覆うように色鮮やかな花を咲かせる、北アメリカ原産の落葉小高木です。その美しさから、春の訪れを告げる花木として愛され、公園や街路樹など、私たちの身近な場所で見かけることも多いでしょう。花の色は、白やピンク、赤など様々です。花びらのように見える部分は、実は苞と呼ばれる葉っぱが変化したもので、中心にある小さな緑色の部分が本当の花です。苞は大きく開き、品種によっては先端がくぼんでいたり、重なり合っていたりと、その姿は多種多様です。ハナミズキは、成長すると高さ4〜10mほどになり、庭木としても人気があります。大きく成長したハナミズキは、見事な景観を作り出し、春の庭を華やかに彩ります。また、秋になると葉は赤や紫色に紅葉し、春とは異なる美しさを見せてくれます。日本に渡来したのは、1912年のことです。当時の東京市長がアメリカにサクラの苗木を贈った返礼として、ハナミズキが贈られました。今では日本の風景にすっかり溶け込み、多くの人々に愛されています。 春の花と秋の紅葉の両方を楽しめるハナミズキは、一年を通して私たちの目を楽しませてくれる、魅力的な花木と言えるでしょう。