中高年

歳を重ねるにつれて、以前は苦も無くこなせていた運動や活動が、段々と億劫に感じられるようになることは少なくありません。現代社会では、便利な乗り物や家電製品の普及により、身体を動かす機会が減っていることも、その一因と言えるでしょう。 運動不足は、体力の低下に直結するだけでなく、健康面にも様々な悪影響を及ぼします。例えば、筋肉量の減少は基礎代謝の低下に繋がり、太りやすくなってしまいます。また、血流が悪くなることで、肩こりや腰痛のリスクが高まるだけでなく、冷え性やむくみに悩まされることも。 さらに近年では、運動不足が認知機能の低下にも繋がることが指摘されています。運動によって脳への血流が促進され、神経細胞が活性化することで、記憶力や集中力、思考力などが維持されます。逆に、運動不足の状態が続くと、これらの機能が衰え、判断力の低下や物忘れなどが起こりやすくなる可能性もあるのです。 日々の生活の中で、「以前より疲れやすくなった」「集中力が続かない」「物覚えが悪くなった」と感じたら、それは運動不足のサインかもしれません。 運動は、健康寿命を延ばし、より活き活きとした毎日を送るために欠かせない要素です。激しい運動である必要はありません。まずは、毎日の生活に軽い運動を取り入れることから始めてみてはいかがでしょうか。