穏やかな夜のためのハーブ、メリッサ
- 歴史と起源
メリッサは、地中海地方生まれのシソ科の植物で、毎年花を咲かせる多年草です。 古くから薬用や香辛料として、人々の生活に深く関わってきました。その歴史は古く、古代ギリシャ時代まで遡ります。
メリッサという名前は、ギリシャ語で「ミツバチ」を意味する言葉に由来しています。これは、メリッサに蜜蜂が集まる習性があることから名付けられたとされています。 それだけ、メリッサの花は蜜蜂にとって魅力的な甘い香りを放つのでしょう。
古代ギリシャの人々は、メリッサを様々な用途に用いていました。お茶として飲用したり、料理の香り付けに利用したりするだけでなく、傷の手当や消化不良の改善など、民間療法にも広く活用されていました。
メリッサの効能は、古代ギリシャの医学者や哲学者たちにも注目され、その記録は現代まで残っています。例えば、古代ギリシャの医師、ヒポクラテスは、メリッサの鎮静作用や消化促進作用について記しています。
このように、メリッサは長い歴史の中で、人々の健康や生活を支える植物として、愛され続けてきました。 現代でも、その爽やかなレモンのような香りと、様々な効能で、世界中の人々に親しまれています。