注目の食物繊維!難消化性でんぷんとは?
私たちが毎日食べるご飯やパン、麺類などに含まれる“でんぷん”。でんぷんは体内でブドウ糖に分解され、私たちの活動のエネルギー源となる大切な栄養素です。しかし、一口にでんぷんと言っても、その種類は様々です。普段私たちが口にするでんぷんの多くは消化吸収されますが、中には「難消化性でんぷん」と呼ばれる、消化吸収されにくい性質を持つでんぷんも存在します。
難消化性でんぷんは、その名の通り、体内にある消化酵素では分解されにくいため、小腸で吸収されることなく、大腸までそのまま届くという特徴があります。大腸に届いた難消化性でんぷんは、腸内細菌のエサとなり、腸内環境を整える働きをすることが知られています。
つまり、難消化性でんぷんは、通常のでんぷんのようにエネルギー源となるわけではありませんが、私たちの健康に役立つ側面を持つ成分と言えるでしょう。