血圧ケアに役立つ?注目のラクトトリペプチドとは
- ラクトトリペプチドの誕生秘話
ラクトトリペプチド。その名の通り、牛乳を由来とする成分です。
私たちが普段口にする牛乳は、様々な栄養素を含む完全栄養食品と言われる一方で、脂肪分も多く含んでいます。そこで、牛乳から脂肪分を取り除いたものが脱脂乳ですが、ラクトトリペプチドはこの脱脂乳に隠されていました。
カギを握ったのは、ヨーグルトでおなじみの乳酸菌です。
数ある乳酸菌の中でも、「ラクトバチルス・ヘルベティカス」という種類の乳酸菌を用いて脱脂乳を発酵させると、不思議なことが起こります。牛乳に含まれるタンパク質が、この乳酸菌の働きによって分解され、様々な大きさのペプチドへと姿を変えるのです。ペプチドとは、いくつものアミノ酸がつながった状態のことを指します。
そして、この分解によって生まれたペプチドの中に、血圧を調整する働きを持つものが発見されました。これがラクトトリペプチドの誕生であり、その名前は「牛乳由来の3つのアミノ酸から成るペプチド」を意味しています。