ヤグルマハッカ

- ヤグルマハッカとはヤグルマハッカは、ヨーロッパの地中海沿岸を原産とするシソ科の植物です。日本では北海道や本州で見かけることができ、涼しい気候の山間部に好んで自生しています。その高さは大きいものでは90cmほどにもなり、夏になると青紫色の美しい花を咲かせます。この花の形が、まるで矢車を思わせる形をしていることから、「ヤグルマハッカ」という名前が付けられました。また、その葉の形がノコギリに似ていることから、「西洋ノコギリソウ」と呼ばれることもあります。ヤグルマハッカは、古くから薬草としてヨーロッパ各地で利用されてきました。その歴史は古代ギリシャ時代まで遡り、かの有名な医師ヒポクラテスも治療に用いていたとされています。特に、消化不良や生理痛、頭痛などを和らげる効果があるとされ、民間療法で広く活用されてきました。現代においても、その効能が改めて見直されており、ハーブティーやアロマオイルなど、様々な形で私たちの生活に取り入れられています。