マルトビオン酸

- マルトビオン酸ってどんな物質？マルトビオン酸という言葉を耳にしたことはありますか？あまり馴染みがないかもしれませんが、実は、私たちが普段口にしている食品にも含まれている成分なのです。マルトビオン酸は、ブドウ糖とグルコン酸という二つの糖が結びついて出来ています。ブドウ糖は、私たちのエネルギー源となる重要な栄養素ですね。一方、グルコン酸は、食品の酸味を調節したり、食品の変色を防いだりする働きがあります。この二つの糖が結合したマルトビオン酸は、オリゴ糖と呼ばれる仲間に入ります。オリゴ糖は、砂糖よりも消化吸収がゆっくりなので、体に負担をかけにくい甘味料として近年注目されています。マルトビオン酸もオリゴ糖の一種なので、体に優しい成分と言えるでしょう。マルトビオン酸は、水飴や蜂蜜などの天然の食品にもわずかに含まれています。また、人工的に生成することもでき、食品添加物として利用されることもあります。食品添加物として使われる場合は、主に品質を保つための目的で使用されています。このように、マルトビオン酸は私たちの身近に存在する成分です。あまり聞き慣れない名前ではありますが、体への負担が少なく、食品の品質を保つという役割を担っていることを覚えておきましょう。