注目のスーパーフード!マコモの秘めたるパワーとは?
日本の水辺、特に湖沼や用水路の周辺に、古くから静かに佇む植物があります。その植物は「マコモ」と呼ばれ、イネ科に属し、1メートルから3メートルほどの高さに成長します。すらりと伸びた茎の先には、稲穂に似た形状の花穂をつけ、その姿は日本の原風景を思い起こさせるノスタルジックな趣を漂わせています。
マコモは、単なる水辺の植物という枠を超え、古来より日本人の生活に深く根付いてきました。その存在は、食文化、宗教、そして文化と、多岐にわたる側面を持っています。
神社では、マコモは神聖な植物として、神事や祭礼に欠かせないものとして大切にされてきました。その葉は、神様の依り代となる神籬(ひもろぎ)に用いられ、神聖な空間を作り出す役割を担っていました。また、マコモで作られたむしろは、神前に供物を供える際に用いられ、神様への敬意を表す心を形にしてきました。
このように、マコモは日本の歴史と文化に深く関わり、人々の精神世界を豊かにしてきた植物と言えるでしょう。