ホースチェストナッツ

- ホースチェストナッツってどんな植物？ホースチェストナッツは、セイヨウトチノキという別名を持つ植物です。名前は似ていますが、私たちが普段お菓子などで口にするマロニとは全く異なる種類です。マロニはブナ科ですが、ホースチェストナッツはムクロジ科に属しています。原産地はバルカン半島からヒマラヤにかけた地域とされ、ヨーロッパでは街路樹として広く親しまれています。5月頃に、枝の先端に白い可愛らしい花を咲かせます。その姿から、フランスでは「マロニエ」という名前で呼ばれ、シャンソンの歌詞などにもよく登場します。秋になると、トゲトゲとした殻に包まれた実をつけます。この実が、栗によく似ていることから「ホースチェストナッツ」と呼ばれるようになったと言われています。しかし、この実は食用には適しておらず、渋みがあるため、そのままでは食べることができません。食用としては不向きなホースチェストナッツですが、その成分には、様々な健康効果が期待できることから、サプリメントや化粧品などに広く活用されています。特に、脚のむくみを軽減する効果があるとされ、ヨーロッパでは伝統的に用いられてきました。