ブラックコホシュ:注意すべき薬草
- ブラックコホシュとは?ブラックコホシュは、北アメリカの森林地帯に自生するキンポウゲ科の植物です。その名前は、根の見た目が黒く、ゴツゴツとしていることから、ネイティブアメリカンの言葉で「黒い染料」を意味する言葉から名付けられたと言われています。古くから、ネイティブアメリカンの間では、ブラックコホシュの根や根茎を乾燥させて煎じたものが、女性の月経痛や更年期障害などの症状を和らげるために用いられてきました。特に、更年期障害に伴うほてりや発汗、イライラ感などを抑える効果があるとされ、その伝統的な知識は長い年月を経て、現代にも受け継がれています。18世紀にヨーロッパへと伝わると、ブラックコホシュは更年期障害の治療薬として注目を集め、広く利用されるようになりました。近年では、サプリメントとしても販売されており、世界中で多くの女性に愛用されています。しかし、その効果や安全性については、まだ完全に解明されていない部分もあるため、使用に際しては、医師や薬剤師に相談するなど、注意が必要です。