鮮やかな赤色のパワー!ビートの栄養と魅力
- ビートとはビートは、地中海沿岸地域を起源とする、アカザ科フダンソウ属の野菜です。日本ではあまり見かける機会が多くないかもしれませんが、ヨーロッパやアメリカなどでは、古くから食用として親しまれてきました。ビートの最大の特徴は、その鮮やかな赤い色合いです。形は丸いカブに似ており、切ると、赤と白の美しい輪が交互に現れます。この模様から、ビートは「輪紋紅菜頭(りんもんこうさいとう)」という別名でも呼ばれています。ビートは、私たちが普段口にしている砂糖の原料となるサトウダイコンと同じ仲間です。そのため、ビート自体にも天然の甘みが含まれています。砂糖大根とは異なり、根だけでなく葉も食用として楽しむことができます。ビートは、独特の甘みと土の香りが特徴で、生で食べることもできますが、加熱すると甘みがさらに増します。ボルシチなどのスープや煮込み料理に用いられるほか、サラダの彩りとして生で薄切りにしたり、ピクルスにしたりと、様々な方法で調理されます。近年では、ビートに含まれる栄養素にも注目が集まっています。特に、赤い色素の成分であるベタニンは、抗酸化作用が高いと言われています。その他にも、カリウムや葉酸、鉄分などのミネラルや食物繊維も豊富に含まれており、健康的な食生活に取り入れたい野菜として、近年人気が高まっています。