ビワ

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古来の果実、ビワの栄養と健康効果

ビワは、中国の長江流域を原産とする常緑性の果樹です。バラ科に属し、温暖な気候でよく育ちます。日本では、比較的温暖な地域で栽培されており、庭木としても親しまれています。 ビワが日本に伝わった経緯には、いくつかの説があります。一説には、遣唐使が中国から持ち帰ったとされており、古くから日本に存在していた可能性を示唆しています。また、江戸時代に長崎から伝わったという説もあり、こちらは比較的新しい時代に伝来した可能性を示しています。いずれにせよ、ビワは長い歴史の中で日本に根付いてきた果物と言えるでしょう。 春になると、ビワの木は白い可憐な花を咲かせます。そして、初夏には、黄色く熟した実をつけ、甘酸っぱい香りを辺りに漂わせます。果肉は柔らかく、果汁が多く、独特の芳香が特徴です。生食はもちろん、ジャムや果実酒など、様々な形で楽むことができます。 ビワは、古くから漢方などでも利用されてきました。葉や種子には、咳止めや痰切りなどの効果があるとされており、民間療法として用いられてきました。また、ビワの葉を煎じたお茶は、体を温める効果やリラックス効果があるとされ、健康茶としても人気があります。