穏やかな眠りのためのハーブ、セイヨウカノコソウ
西洋カノコソウは、その可愛らしい花とは裏腹に、古くから人々の心身の不調を癒やしてきた歴史を持つハーブです。その起源は古代ギリシャ・ローマ時代にまで遡り、かの有名な医師ヒポクラテスも不眠症の治療薬として用いていたという記録が残っています。
当時のヨーロッパの人々にとって、西洋カノコソウはまさに万能薬のような存在でした。その効能は多岐に渡り、不安や緊張を和らげたり、安眠を促したり、消化不良を改善したりと、様々な用途で人々の生活に寄り添ってきました。
西洋カノコソウは、時代を超えて受け継がれてきた伝統的な医療の知恵と、長い年月をかけて人々が経験的に培ってきた民間療法の知恵、その両方の側面から、現代までその価値が認められ続けているのです。