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意外と知らない?注目の果実「マルメロ」の魅力

- 歴史に根付く果実、マルメロマルメロは、紀元前から地中海沿岸地域で栽培されていた、歴史ある果実です。その歴史は古く、古代ギリシャやローマ時代の人々にも親しまれてきました。ギリシャ神話に登場する愛と美の女神、アフロディーテの聖なる木とされていたことから、マルメロは単なる果実ではなく、美しさや愛の象徴として、人々の心に特別な印象を与えていたことがうかがえます。日本へは、奈良時代に中国から伝わりました。その当時は、食用としてよりも、その珍しい形と芳しい香りを愛でる、観賞用の植物として楽しまれていたようです。現代では、マルメロは観賞用としてだけでなく、その独特の風味を生かした加工品が作られています。生の状態では堅く酸味が強いため、そのまま食べることはあまりありませんが、加熱することで鮮やかな紅色に変化し、芳醇と呼ばれる甘い香りを放ちます。この香りは、ジャムやゼリー、リキュール、砂糖漬けなどに加工することで、より一層引き立ちます。また、マルメロには、ビタミンCや食物繊維、カリウムなど、健康に良いとされる成分が多く含まれています。歴史と伝統を受け継ぎながらも、現代人の健康志向にも応える果実として、マルメロは再び注目を集めています。
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アルケミラ・アルピナの秘密

ヨーロッパの高峰が連なるアルプス山脈。厳しい自然環境が広がるその地にも、可憐な植物たちが力強く息づいています。アルケミラ・アルピナは、そんなアルプスの高山帯に自生する、小さくも美しい多年草です。バラ科に属し、その姿はまるでアルプスの妖精を思わせます。 成長すると高さは20cmほどになり、緑色の葉っぱは縁に銀白色の模様が入り、繊細な美しさを持ちます。夏になると、星形のかわいらしい花を咲かせます。花の色は、控えめながらも鮮やかな黄緑色で、アルプスの緑によく映えます。 アルケミラ・アルピナは、その愛らしい姿から、近年では日本でもガーデニング愛好家の間で人気が高まっています。夏の暑さにやや弱いため、鉢植えにして風通しの良い場所で育てるのが一般的です。アルプスの妖精を思わせる、小さくも美しいアルケミラ・アルピナ。厳しい環境で育つその姿は、私たちに自然の力強さを感じさせてくれます。
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注目の美容成分!セイヨウバクチノキの秘密

- セイヨウバクチノキってどんな植物?セイヨウバクチノキは、ヨーロッパの南東部やアジアの南西部を原産とする、バラ科の常緑性の低い木です。成長すると高さは6メートルほどになり、鮮やかな緑色の小さな葉が特徴です。名前の一部に「バクチノキ」とありますが、日本で「馬酔木」として知られるツツジ科のバクチノキとは全く異なる植物です。バクチノキは、馬が葉を食べると酔ったようにふらつくことからその名がついたと言われ、実際に毒性を持っていることが知られています。一方、セイヨウバクチノキは古くからヨーロッパにおいて、人々の健康を守るための民間療法に広く利用されてきました。セイヨウバクチノキの中でも、特に根や根茎には健康に役立つ様々な成分が含まれています。そのため、セイヨウバクチノキの根や根茎は、ハーブティーやサプリメントなどに加工され、世界中で愛用されています。日本ではまだあまり馴染みのない植物かもしれませんが、その効能の高さから、今後さらなる注目を集める可能性があります。
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注目の美容成分!スピノーサスモモの魅力

- スピノーサスモモってどんな植物?スピノーサスモモは、バラ科に属する植物で、その高さは3メートルほどにまで成長します。春になると、枝には緑色の葉が生い茂り、その合間からは可愛らしい淡いピンク色の花を咲かせます。開花時期が終わると、今度は枝にたわわに実をつけるのが特徴です。その果実は鮮やかなオレンジ色をしており、その鮮やかさから「シーバックソーン(海のクロウメモドキ)」の別名で呼ばれることもあります。古くからヨーロッパやアジアの一部地域では、このスピノーサスモモが栽培されてきました。その歴史は長く、果実は食用として、花は薬用として、伝統的に人々の生活に根付いてきました。近年では、その栄養価の高さに注目が集まり、健康食品や美容業界からも熱い視線を浴びています。特に、ビタミンCやビタミンE、カロテノイドといった栄養素を豊富に含んでいることから、サプリメントや化粧品の原料として人気が高まっています。
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注目の健康成分!ヨーロッパナナカマドの魅力

- ヨーロッパナナカマドってどんな植物?ヨーロッパナナカマドは、その名の通りヨーロッパからアジアにかけて広く自生している、バラ科の落葉樹です。秋になると、その枝いっぱいに真っ赤な実をたわわに実らせます。まるで緑の葉の間に散りばめられた赤い宝石のようで、その美しさから観賞用の庭木としても人気があります。ヨーロッパナナカマドの歴史は古く、北欧神話にも登場するほど、古くから人々に親しまれてきました。その神話の中では、雷神トールがヨーロッパナナカマドの木に助けられたというお話があり、そのためヨーロッパナナカマドは「雷神の樹」とも呼ばれ、神聖な木として崇められてきました。日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、ヨーロッパではその果実がジャムやゼリー、果実酒などに利用されてきました。特に、ヨーロッパナナカマドの果実を使ったジャムは、独特の酸味と香りが特徴で、秋の訪れを感じさせる味わいです。また、果実酒としても楽しまれており、その鮮やかな赤色が美しいリキュールは、見た目も楽しむことができます。このように、ヨーロッパナナカマドは、その美しさと実用性を兼ね備えた魅力的な植物と言えるでしょう。