注目の植物オイル!ハズの秘密
「ハズ」という植物の名前を聞いて、すぐにどんな植物か思い浮かぶ人は、まだそれほど多くないかもしれません。ハズは、台湾や中国南部、そして東南アジアを原産とする、トウダイグサ科に属する常緑の小高木です。日本では、まだあまり見かける機会は多くないかもしれませんが、温暖な地域では、庭木や公園の木として植えられることもあります。
ハズの高さは、3メートルから大きいものでは10メートルほどにまで成長します。葉は、濃い緑色で光沢があり、楕円形または卵形をしています。そして、ハズの特徴の一つとして挙げられるのが、その種子です。ハズの種子からは、良質な油が採れます。この油は、古くから灯油や食用油として利用されてきました。また、塗料や石鹸の原料としても活用されてきました。
ハズは、成長が早く、栽培も比較的容易なことから、近年では、バイオディーゼル燃料の原料としても注目を集めています。地球環境への負荷が少ないエネルギー源として、今後の活用が期待されています。