知られざるビタミンPの世界
- ビタミンPとは?ビタミンPという言葉を耳にしたことはありますか? ビタミンPは、レモンの皮などに多く含まれる、水に溶けやすい栄養素です。その働きはビタミンによく似ていますが、厳密にいうとビタミンの仲間には分類されていません。ビタミンPには、毛細血管を健康に保つという、重要な役割があります。毛細血管は、体中に張り巡らされた細い血管で、酸素や栄養を体の隅々まで届け、老廃物を回収する役割を担っています。ビタミンPは、この毛細血管の壁を丈夫にすることで、正常な血液循環を維持するのに役立っていると考えられています。ビタミンPには、ルチン、ヘスペリジン、シトリン、ケルセチン、ナリンギンといった、様々な種類があります。これらはフラボノイドというグループに属する物質で、それぞれ異なる特徴を持っています。例えば、ルチンはそばに多く含まれ、ヘスペリジンは柑橘類に多く含まれています。ビタミンPは、私たちが健康を維持するために欠かせない栄養素の一つです。日頃から、ビタミンPを多く含む食品を積極的に摂るように心がけましょう。