タデ科

道端や空き地などでよく見かける、緑色の小さな葉っぱをつけた植物。それが今回ご紹介する「ミチヤナギ」です。その名の通り、道端に沿ってまるで柳のように細長く伸びることから、この名前がつきました。 ミチヤナギは温かい地域を好み、日本では本州から沖縄にかけて広く分布しています。蔓性の植物で、他の植物やフェンスなどに絡みつきながら成長していくのが特徴です。その長さは生育環境によって異なりますが、10センチメートルから大きいものだと50センチメートルほどにもなります。 夏から秋にかけて、ミチヤナギは小さな可愛らしい花を咲かせます。花の色は種類によって異なりますが、白やピンク、黄色などの花を咲かせ、道行く人々の目を楽しませてくれます。 ミチヤナギは繁殖力が強く、種子で増えるだけでなく、茎の一部からでも根を出し、容易に増殖していくことが知られています。そのため、庭や畑などに一度生えてしまうと、駆除するのが難しい場合もあるほどです。 普段何気なく見ている道端にも、ミチヤナギのように、力強くそして美しく生きる植物の姿があります。たまには足元を見つめて、自然の力強さを感じてみるのも良いかもしれません。