セントジョーンズワート

- 歴史 セントジョーンズワートは、鮮やかな黄色い花を咲かせるオトギリソウ科の植物です。その歴史は非常に古く、西洋では古代ギリシアの時代から人々の健康に役立てられてきたという記録が残っています。 当時のギリシアの人々は、この植物が持つと信じられていた不思議な力にあやかり、様々な用途に用いていたようです。特に、気分の落ち込みや不安感といった心の不調に対処するために、セントジョーンズワートを煎じて飲んでいたという記録が残されています。これは、現代でいうハーブティーのようなものだったのかもしれません。 その後、長い歴史の中でセントジョーンズワートは民間療法として人々の間で受け継がれてきました。そして現代に入り、科学技術が進歩する中で、この植物に含まれる成分とその効能について本格的な研究が進められるようになりました。 そして、気分の落ち込みや不安感を和らげる効果があると考えられている成分が、セントジョーンズワートの中に実際に含まれていることが明らかになってきました。これらの研究結果を受け、セントジョーンズワートは現在ではサプリメントとしても広く利用されるようになっています。 このように、セントジョーンズワートは古代から現代に至るまで、長い間人々の心身の健康を支え続けてきた植物と言えるでしょう。