ジャマイカ

- アキーとはアキーは、西アフリカの熱帯地域を原産とする、ムクロジ科の常緑高木です。樹高は10～12メートルほどにまで成長し、緑の葉が生い茂ります。 アキーの果実は、熟すと鮮やかな赤色や黄色になり、3つに裂けたさやの中から、クリーミーな黄色の果肉（仮種皮）と黒く光沢のある種子が現れます。 この果肉部分が食用とされ、西アフリカやカリブ諸国など、特にジャマイカでは国民的な果物として親しまれており、主食の一部としても広く利用されています。 日本ではまだあまり知られていませんが、近年、その栄養価の高さから注目が集まっています。アキーには、タンパク質、食物繊維、ビタミンB群、カリウム、マグネシウム、鉄分など、多くの栄養素が含まれています。 ただし、アキーは未熟な果実や種子に毒性があり、適切に処理されたもの以外は食べることができません。 毒性を持つ成分はヒポグリシンAと呼ばれ、嘔吐や低血糖などを引き起こす可能性があります。そのため、アキーは缶詰など、安全性が確認されたものを選ぶようにしましょう。 近年では、アキーの持つ独特の風味や食感が注目され、さまざまな料理への活用方法が研究されています。炒め物やスープ、サラダなど、幅広い料理に利用することが可能です。