古代から愛される万能植物、ベニバナの魅力
紅色の美しい花を咲かせるベニバナは、その歴史が古く、古代エジプト時代から人々に親しまれてきました。かの有名な絶世の美女、クレオパトラも、その美しさを保つためにベニバナ油を愛用していたという言い伝えが残っているほどです。
ベニバナの花びらからは鮮やかな紅色の染料が採れ、ファラオの衣装やミイラを包む布を染めるために用いられました。また、その種子からは良質な油が採れることから、食用油として人々の生活に欠かせないものでした。
現代においても、ベニバナ油は食用油として広く利用されています。さらに、近年では、その保湿効果や抗酸化作用が注目を集め、化粧品や石鹸などに配合されるなど、活躍の場を広げています。古くから人々の生活に寄り添ってきたベニバナは、現代社会においても、その魅力と可能性を多方面で開花させていると言えるでしょう。