注目のハーブ、マルバシクラメンとその可能性
ヨーロッパの高山地帯、厳しい寒さや強い風にさらされる過酷な環境下で、健気に咲く花があります。それが、サクラソウ科の多年草、マルバシクラメンです。その名前は、葉の形が丸みを帯び、日本のシクラメンと似ていることに由来しています。
春になると、雪解け水が残る湿った場所に、小さく可愛らしい花を咲かせます。花の色は、白やピンク、淡い紫色など、可憐で美しいものが多く、見る人の心を和ませてくれます。
マルバシクラメンは、その愛らしい姿とは裏腹に、厳しい自然環境にも耐えうる強い生命力を秘めています。短い夏の間に栄養を蓄え、厳しい冬を乗り越えるのです。
古くから、その力強さに人々は注目し、生活の中に取り入れてきました。特に、民間療法では、根の部分を煎じて飲んだり、湿布薬として利用されてきました。
現代においても、マルバシクラメンは、その美しさと力強さで、多くの人々を魅了し続けています。