カワラヨモギ:伝統と制限のはざまで
東南アジアの熱帯地域に自生するカワラヨモギは、その名前に「ヨモギ」と付いていますが、私たちが普段、草餅などで口にするヨモギとは異なる種類です。キク科の植物である点は共通していますが、カワラヨモギは草丈が30cmから大きいものでは100cmにもなる多年草です。
生命力が強く、比較的乾燥した場所でも育つため、東南アジアでは古くから人々の生活圏の近くに生えていました。その為、人々はカワラヨモギを、お茶として飲んだり、浴槽に入れて芳香浴を楽しんだり、あるいは民間療法として様々な用途に活用してきました。特に、その独特の香りは人々をリラックスさせ、心身のバランスを整える効果があると言われています。
近年、このカワラヨモギに含まれる健康効果が期待され、研究が進められています。その結果、カワラヨモギには、抗酸化作用や抗炎症作用、リラックス効果、血圧を下げる効果など、様々な健康効果があることが明らかになってきました。そのため、健康食品やサプリメントの原料としても注目を集めています。