緑茶フッ素で健康な歯へ
むし歯は、歯の表面に付着した細菌が食べ物の残りかすに含まれる糖分を分解し、酸を作り出すことで歯を溶かしてしまう病気です。これを予防するには、毎日の歯磨きで歯の表面を清潔に保つとともに、歯のエナメル質を強化することが大切です。
近年、このむし歯予防に効果があると注目されているのが、緑茶フッ素です。これは、緑茶に含まれるカテキン類とフッ素を組み合わせた成分です。
フッ素は、歯のエナメル質の主成分であるハイドロキシアパタイトと結びつき、より安定したフルオロアパタイトを形成することで歯の表面を強化します。また、一度溶け出したエナメル質を再石灰化する働きも持ち合わせています。
一方、カテキン類は、ポリフェノールの一種で強い抗酸化作用を持つことで知られていますが、むし歯の原因となるミュータンス菌などの細菌の増殖を抑える効果も期待できます。
それぞれ単独でもむし歯予防に効果を発揮する成分ですが、組み合わせることで相乗効果を発揮し、より高い予防効果が期待できる点が緑茶フッ素の大きな特徴と言えるでしょう。