注目の栄養源 オートムギ
- オートムギとは
オートムギは、中央アジアやアルメニア地方を原産とする、イネ科の穀物です。寒さに強い性質を持つため、アメリカやカナダ、フランスなど、気温の低い地域で広く栽培されています。
日本ではあまり馴染みがありませんが、世界的に見ると主要な穀物の一つに数えられます。古くから人々の食生活を支え、現在でも重要な役割を担っています。
オートムギは、精白されていない状態の「押し麦」や、脱穀して調理しやすいように加工した「オートグローツ」、さらに食べやすく調理時間を短縮できるようローラーで押しつぶした「ロールドオーツ」などの形で販売されています。「ロールドオーツ」は、グラノーラやクッキーの材料としても広く利用されています。
栄養価の高さもオートムギの魅力です。食物繊維が豊富で、特に水溶性食物繊維のβグルカンが多く含まれている点が注目されています。βグルカンは、食後の血糖値の上昇をおさえたり、コレステロール値を調整したりするなど、健康に役立つ働きがあると言われています。
さらに、ビタミンB群や鉄分、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルも豊富に含みます。これらの栄養素は、エネルギー代謝や貧血予防、骨の健康維持など、様々な体の機能に欠かせません。
このように栄養価が高く、様々な健康効果が期待されるオートムギは、毎日の食生活に取り入れたい食品と言えるでしょう。