知っておきたいコガネバナのこと
黄金花と書いて「コガネバナ」と読みます。 シソ科の植物で、毎年花を咲かせる多年草です。その名の通り、黄金色を思わせる鮮やかな黄色の花を咲かせます。しかし、薬効があるのは花ではなく根の部分です。漢方では、コガネバナの根は「黄芩(オウゴン)」という生薬として知られています。
コガネバナは、比較的湿気のある山野や丘陵地帯に自生し、夏から秋にかけて鮮やかな花を咲かせます。その姿は美しく、観賞用として栽培されることもあります。薬効を得るためには、秋に根を掘り起こし、丁寧に土を落としてから乾燥させます。この乾燥させた根が、生薬として利用されます。
日本では、古くから漢方薬の原料として利用されてきました。特に、炎症を抑える効果や解熱効果があるとされ、様々な症状に用いられてきました。また、その鮮やかな黄色は、染料としても重宝されてきました。布を染めると、淡く優しい黄色に染まります。