エルダーフラワー

免疫力アップ

エルダーフラワー:歴史に根付く癒やしの力

- エルダーフラワーの起源エルダーフラワーは、スイカズラ科ニワトコ属に分類される落葉低木で、主に北アフリカ、ヨーロッパ、西アジアといった地域を原産としています。学名をサンブクス・ニグラといい、和名ではセイヨウニワトコと呼ばれています。日本ではあまり馴染みがありませんが、西洋では古くから「万能の薬箱」として、生活に密着した植物として親しまれてきました。エルダーフラワーは、樹高2メートルから最大10メートルほどに成長します。開花時期は5月から6月頃で、枝先に小さな白い花をたくさん咲かせます。その姿はまるで雪が降り積もったようで、美しく、観賞用としても楽しまれています。また、花からは甘い香りが漂い、この香りがエルダーフラワーの特徴の一つとなっています。この甘い香りは、ジャスミンやマスカットに例えられることもあり、そのエキスは、ハーブティーやシロップ、 cordial と呼ばれる清涼飲料など、様々な食品や飲料に利用されています。特に、イギリスやヨーロッパの一部地域では、マスカットのような風味を持つエルダーフラワーの cordial は、初夏の風物詩として親しまれています。