エネルギーサイクル

- エネルギー源として私たちの体は、生命を維持するために常にエネルギーを必要としています。呼吸をする、体を動かす、体温を保つ、など、普段何気なく行っている活動もすべてエネルギーがあってこそ。そして、このエネルギーを作り出すために欠かせないのが、食事から摂取した栄養素です。 食事で摂取した栄養素は、体内で複雑な過程を経てエネルギーへと変換されますが、この変換過程で重要な役割を担うのが「NAD」と呼ばれる補酵素です。 NADは、「ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド」という長い名前を持つ物質で、私たちの体の細胞の中に存在しています。 NADは、栄養素からエネルギーを取り出し、細胞の活動に必要な形に変換する役割を担っています。イメージとしては、車が走るためにガソリンを燃焼させてエネルギーに変換する際に、エンジンオイルが潤滑油として重要な役割を果たすように、NADはエネルギー産生という過程をスムーズに進めるための「潤滑油」のような働きをしているのです。 つまり、NADは私たちの体が正常に活動するために、そして日々の生活を送るために欠かせない重要な役割を担っていると言えるでしょう。