畳の原料、イグサの知られざる力
皆さんは「イグサ」と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか?多くの方が、畳を思い浮かべるのではないでしょうか。 イグサは、畳表の原料として、古くから日本で親しまれてきました。 水辺に近い湿地に自然と生える植物で、その茎の部分を刈り取って乾燥させ、丁寧に編み込むことで、丈夫で美しい畳表が作られます。
イグサは、単に畳表の材料というだけではありません。日本の高温多湿な気候に適しており、湿気を吸ったり吐き出したりする力に優れています。また、断熱性にも優れているため、夏は涼しく、冬は暖かく過ごすことができます。さらに、イグサの香りは心を落ち着かせる効果もあると言われています。
このように、日本の気候風土に合った優れた性質を持つイグサは、日本の住宅にとって欠かせないものとなり、日本の文化と深く結びついてきました。 畳の上で食事をしたり、寝転んだり、遊んだり。日本人にとって、畳は生活の一部であり、イグサはその生活を支える大切な存在なのです。