アトラスシーダー

北アフリカのモロッコにそびえるアトラス山脈。その雄大な山々を原産とするアトラスシーダーは、マツ科の常緑針葉樹です。標高の高い山岳地帯という厳しい環境下で育つため、暑さや寒さ、乾燥といった悪条件にも耐える強靭な生命力を備えています。古くから、その堂々たる姿は人々に愛され、崇められてきました。 アトラスシーダー最大の特徴は、心を落ち着かせる、深く豊かな香りです。この香りは、心をリラックスさせてくれるだけでなく、空気の浄化や虫よけの効果も期待できると言われています。アロマテラピーでは、アトラスシーダーのエッセンシャルオイルが、心身のバランスを整え、安らぎを与えるために広く利用されています。 また、アトラスシーダーの木材は、美しい木目と耐久性を持ち、建築材や家具などにも用いられてきました。さらに、樹脂からは香料や薬用成分が抽出され、香水や医薬品にも活用されています。このように、アトラスシーダーは、その雄大な姿だけでなく、香りや木材、樹脂など、あらゆる面から人々の生活に恩恵を与えてくれる貴重な存在と言えるでしょう。