春の七草だけじゃない!小さくてもたくましいヒメチチコグサ
春の七草の一つ、「ゴギョウ」という別名を持つハハコグサをご存知ですか?春の到来を告げる植物として、古くから親しまれています。今回ご紹介するヒメチチコグサは、そのハハコグサをひと回り小さくしたような、愛らしい植物です。
道端や畑の端など、どこにでも生えているように思えますが、実は北アメリカ生まれの帰化植物です。明治時代に日本にやってきて以来、今ではすっかり日本の風景の一部となっています。
ヒメチチコグサは、ハハコグサとよく似ていますが、背丈が10~30cmほどと小さく、葉っぱにギザギザがない点が特徴です。また、ハハコグサよりも花期が長く、春から秋まで小さな黄色い花を咲かせます。
小さくてもたくましいヒメチチコグサは、アスファルトの隙間やコンクリートの割れ目など、厳しい環境でも力強く根を張り、花を咲かせます。その姿は、私たちに小さな植物の持つ力強さや生命力の尊さを教えてくれるようです。
道端で見かけたら、ぜひ足を止めて、その可愛らしい姿を観察してみてください。